子供の頃まわりにどんな習い事をしているお友達がいましたか? ピアノ、体操、バレエ、剣道、書道、そろばん(昔は意外と多かった!)など、ちょっと思い出しただけでも種類は多岐にわたります。子供時代は「何となく習いたい」子もいれば「絶対習いたい!」と強い意志で始める子もいました。親御さんたちはそんな子供たちの意志を尊重しつつ、もしかしたら将来… などという僅かな期待を持ちながら教室に通わせたりしてました。
子供たちの教室選びの基準は何だったのでしょう? 多分「あの子が通っているあの教室に自分も通いたい!」ではないでしょうか。受験のための学習塾となると話は別ですが、習い事の教室選びに親もそこまでシビアではなかった気がします。
そして今、大人になった私たち。これから習い事を始めるとしたら教室選びは何を基準に選べばいいでしょう? 仲良しのあの子は通っていないし、心細いったらありゃしない。でもそこはあの頃とは違う大人の私。習うならばせめて「元を取りたい」などという、子供にはない感覚も働いてきたりします。
そこで今回は(前置きが長くなりましたが)大人の二胡教室選び方のポイントを、子供の心をまだ完全には失っていない(悪い意味で子供のまま)大人である私がいくつかご紹介したいと思います。
1. 個人レッスンであること
習い事の基本はやっぱり個人レッスンだと思います。もちろん何を習うかにもよりますが、個人の技術を磨くのであれば個人レッスンが一番です。それにレッスン料を支払って受ける教室の授業です。その時間は全て自分に集中してもらいたいというのが本音ですよね。グループレッスンしか行っていない教室はではなく、個人レッスンをメインで行っている教室を選びましょう。但し、近くにある教室がグループレッスンしか行っていない地域にお住いの方などは、まずはそこで習ってみるのは有りだと思います。そこから先生とのコミュニケーションを重ね、個人レッスンを紹介、または実施してもらえる可能性もあります。そこは二胡を弾いてみたいという今のモチベーションを大切にしてあげてください。
2. 教材がしっかりしている教室
例えば毎回コピーした紙のようなものを渡され、それを見ながらレッスンを行う教室があるとしたら、その教室には二度と通いたくありませんよね。習う人のレベルごとにしっかりとした教材が用意されている教室を選びましょう。もし体験レッスンなど受ける機会がありましたら、必ず本レッスンで使用する教材を見せてもらいましょう。
3. 講師を選べる教室
習い事は徐々に上達していくものです。ある日突然上手になる人というのは、おそらくそう滅多にいないはずです。習い事を始める人の多くは大抵は凡人だったりします。そんな凡人の日々の上達を見守りつつ、伸び悩んでいるところを指摘してもらうには、ある程度長くお付き合いのできる講師や先生である必要があります。毎回先生が変わってしまうような教室は避けましょう。複数の先生や講師が在籍する教室だとしても、毎回講師を選べるシステムのある教室を選びましょう。
4. スケジュールの融通がきく教室
毎週(あるいは毎月)決まった曜日と日時でなければ受けられないレッスンはちょっと窮屈に感じてしまいますよね。仕事帰りや、急にできたOFFを有効に利用できる方が生活にゆとりが生まれます。生徒の予定をある程度優先的に考えてくれる教室なら、今まで以上に長続きするはずです。
5. 上達を披露する場がある教室
何か目標があると練習にも精が出ます。発表会と聞くと何となく「子供のピアノ発表会」をイメージしてしまいますが、大人の習い事にも発表会はあります。たかが発表会されど発表会です。例えそれが小規模なものだとしても、それに向かって練習している姿はこそが、未来の上達したあなたの姿なのです。ダラダラと何となく通わせている教室ではなく、年に一度でもイベントを開催するような教室を選びましょう。
以上、二胡教室選びのポイントをいくつかご紹介しました。
大人の習い事なのだから別に上達しなくても楽しければいい。そういうか考え方もあるかもしれません。でもせっかく大人の貴重な時間を費やして教室に通うのであれば、前向きになれる生き方のヒントを見出せるような体験ができる教室を探してみましょう。